惣八の六方焼
惣八の六方焼は明治時代、三代目のすえから作り始めたと、四代目の嘉一から六代目の隆昭が聞いたといいます。
六方焼が江戸時代後期か明治から始まったと言われていますので、惣八の六方焼は、六方焼が生まれた頃から作られてきたと思われます。
惣八の六方焼は、小麦粉と卵、はちみつで生地を作り、この生地にこし餡を挟んで焼き上げます。
小麦粉と小豆は北海道産、近くの養鶏場で毎朝いつも直接えらぶ卵、はちみつも国産です。
その日の天候、温度、湿度によって小麦粉と卵、はちみつの配分を変え、さらに焼き上げ時間も変えることで、仕上げ状態を一定に保っています。
六方焼を口に入れた時、表面がサクッ、中身がフンワリという焼き上がりになるよう、生地には水を加えていません。
このため、焼き上げ時に焦げてしまうのを防ぐために金型を使わず、明治から続く製法をずっと守っています。
余計な甘みを加えず、自然でシンプルな味を安心して楽しんでもらいたいため、惣八の六方焼はこれからも手作りに頑固にこだわっていきます。